75巻4号

技術論文

乾熱空気による水稲種子消毒技術の開発

窪田陽介・小林 研・越智昭彦・酒井和彦・吉永慶太・中山夏希・石綿陽子

 

 乾熱空気による高能率水稲種子消毒技術の開発を目的として研究を行った。本研究では,いもち病菌,ばか苗病菌,もみ枯細菌病菌それぞれを保菌した種子を供試材料とし,乾熱空気による熱処理消毒が可能なラインバーナの火炎を利用する試験装置および電気管状炉による試験装置を用いて,機能確認試験,殺菌・防除効果試験および発芽に与える影響等の検証を行った。その結果,いもち病に対しては,慣行処理である薬剤浸漬や温湯浸漬を上回る殺菌率100%の殺菌効果が得られ,ばか苗病,もみ枯細菌病についても慣行処理と同等以上の効果が得られた。また,同条件の処理に対する発芽率の低下は認められなかった。

キーワード: 水稲種子消毒,乾熱空気,いもち病,ばか苗病,もみ枯細菌病,温湯浸漬

GPSデータ交換形式の拡張による計測データ交換

吉田智一・大嶺政朗・木浦卓治・南石晃明

 

 GPSセンサと各種センサ類を組み合わせて連続収集される時空情報と任意の計測情報の表現形式としてGPXX形式を考案した。GPXX形式はGPSデータ交換形式として広く利用されているGPX形式を拡張して,GPX形式で表現される時空情報に任意の計測情報を付加した構造になっている。この付加された計測情報の意味・定義についても同時に表現できる点が一つの特長である。GPXX形式によるデータ入出力機能を既存の圃場作業データ管理ソフトに実装し,GPXXデータ交換評価用に供試したDigiFarmLoggerの出力データに適用した結果,GPXX形式データ交換による計測から可視化表示までのデータ処理過程の有効性を検証できた。

キーワード: gps,gpx,計測,データ処理,データ表現,データ交換,xml,標準化