74巻5号

技術論文

バイオディーゼル燃料利用によるディーゼル機関性能
――メタノール蒸気の影響――

清水一史・千葉大基・杉浦泰郎・高橋弘行・積  栄・原野道生

キーワード: バイオディーゼル燃料,ディーゼル機関,メタノール蒸気,燃料噴射量,トルク

 

 バイオディーゼル燃料製造時に使用されるトリグリセリドやメタノールが残留したバイオディーゼル燃料をトラクタ用ディーゼル機関に供試し,動力計で機関出力軸に負荷をかけて機関性能に及ぼす影響を調査した。メタノール割合の高いバイオディーゼル燃料では,いずれの機関回転速度においても,燃料噴射量の低下により,機関トルク低下がした。その原因として,運転中に燃料温度が上昇することにより,メタノール蒸気が発生,滞留することで,機関本来の燃料噴射量を確保できないことが明らかとなった。